投資銀行全体の業務については以前エントリーしたと思います。
今回から部門ごとに詳細を見ていきます。
<投資銀行部門>
investment banking division
IBDと略される部門です。
メリルリンチではIBK、ドイツェはGCFと
会社によって微妙に略称は違いますが、どこもIBで通じます。
なにを目的としているのか?
一言でいうと「ファイナンスによる企業価値の最大化」
具体的にはお金を必要としているところを相手に、資金調達方法を含めいろいろ
相談してあげる部署です。
事業法人、金融法人などがクライアントです。
○資金調達をする部署〜DCM、ECM(キャピマと略す)
(資本市場部門として厳密には分かれています)
「次に〜やろうと思ってて200億いるんだけど、どう調達すればいい?」
「上場したいんだけど、手伝ってくれる?」という相談に対し、最適なソリューションを提供する部署です。
それぞれデットキャピタルマーケット、エクイティキャピタルマーケットといいます。
マーケットの状況、業界の状況、会社の状況などを元に
最適な資金調達方法を考えるところです。
DCMは債券による資金調達、ECMは株式による資金調達を手がけます。
IPO(Initial Public Offering-株式上場)もECMの一種です。
というのは初めて企業が市場に自社株を流通させ、資金調達をする行動にあたるからです。
他にもライブドアで有名になった転換社債(CB)、ハイイールド債など
証券は多種多様です。
実際にその証券を引き受け、投資家に販売するお手伝いもします。
ロードショーといって、投資家回りをし営業活動支援をすることもあります。
○アドバイザリーする部署〜M&Aなど(バンキングと略す)
ライブドアの件以降、とてもホットな話題の一つであるM&A、合併買収。
「この会社買いたいんだけど、いくら?どーやって買うのがいいかな?」
「いま買うとシナジー出そうな会社どこかな?」
「〜を買おうとおもってんだけど、いいことあるかな?」
又は
「〜に売ろうと思ってるんだけど、どう?」
「事業切り離して別会社にしたいんだけど、どう?」
「市場に放った株全部集めて、非上場化したいんだよね。
株主にうるさく言われたくないからさ。どーすりゃいいかな?」
「うちの財務状況改善のためにできることってなんだろか?」
なんてことに対して、相談にのります。
あるいはこちらから事業会社へ提案しにいきます。(営業ですね)
ここでは事業価値の算出(バリュエーション)という手法が必須になります。
とりあえず、なんとなくイメージはできたでしょーか。
単純に、お金がある人から困ってる人に対して流してあげるお仕事ですわ。
投資銀行の意義、役割などをよく知るには以下の本が非常に参考になります。
とりあえず、投資銀行の組織形態、労働環境、必要な知識を網羅的に書いてあるのが
この本。
外資系投資銀行の現場 改訂版
マクロな視点で書かれた本です。俯瞰する上でおすすめ。
サバイバルとしての金融―株価とは何か・企業買収は悪いことか
この本は非常に読みやすい。M&Aとは何か、企業価値とは何かということが
豊富な実例とともに示されています。
前提知識なしにすらすら読むことができます。
著者は元外資バンカー。
最後に定番のこれ。もう読んだ人もいっぱいいるでしょうが…
具体的に金融というわけではないですが、この考え方これからの時代必須です。
どこに行くうえでも。
金持ち父さん貧乏父さん
名著です。高校のときに読んでから、自分の原点と化してます。
金融ってちょっと…とまだ思っている人はいっぱい本読んでみましょう。
コンサルになるにせよ、ファイナンスリテラシーがなくては話になりません。
(事業会社行っても、そういう意識は必要なハズなのですが…)
あとは人の話を聞いてみる。
ホント、食わず嫌いはもったいないですよん。
次回は新人の具体的仕事内容、環境についてお話します。
ここまできたら狙っちゃいますか(´∀` )どうかランキングよろしくお願いします
学生ランキングもぽちッ
取ることができるなんて希望をもてる
かは疑問ですね。
例えば、広告会社を見ても大手3社に
でコネなしで通るのはわずか30%に
も満たないくらいなのです。
コンサルタントに関しては、まず国立
なら最低旧帝大レベルの学歴がないと
無理でしょうね。
コメントありがとうございます。
とても賛同できる内容なのですが、
コメントする場所を間違えてませんか?
ここでコメント返ししちゃうと
やっぱり旧帝大、早慶が殆どですね。
広告も実は大体上記で固められてしまうのが
すごいところです。